株式会社EMEでは、ご相談いただいたすべての物件を、代表の的塲が自ら査定しています。大家として物件を持ち続けてきた経験から、どこを見て、どう価格を決めているのか。代表に聞きました。
大家として、不動産に関わり始めた
不動産に関わるようになったきっかけを教えてください。
前職は株式会社リクルートで、不動産ポータルサイトや分譲マンションの広告営業をしていました。仕事で不動産に触れるうちに、自分でも持ってみたいと思うようになり、2012年に区分マンションをオーナーチェンジで取得しました。会社から正式に兼業の許可をもらい、大家業を始めたのが出発点です。
会社を立ち上げた経緯は。
2016年5月に、地元・伊丹の実家に法人を登記して、資産管理会社として本格的に物件の取得を始めました。社名のEMEは、もともと eita matoba estate の頭文字です。関西圏を中心に、一棟マンションやアパートを取得してきました。2021年に会社員を辞めて専業の大家となり、同じ年に不動産の買取再販を始めています。
不動産会社に勤めた経験はないそうですね。
はい、宅建業の会社に勤めた経験はありません。そのぶん、業界の慣習からではなく、大家として、物件を持つ側の目線で判断してきました。修繕費がかさむつらさや、空室が埋まらない不安は、自分自身が経験してきたことです。
前職の経験で、今に活きていることは。
分譲マンションの営業では、広告だけでなく、販売戦略や価格表づくり、市場調査まで担当していました。どんな物件が、いくらなら売れるのか、借り手がつくのか。その感覚は、いまの査定の土台になっています。
査定で見ていること
物件を査定するとき、最初に見るのはどこですか。
収益性はもちろん大前提です。そのうえで大切にしているのは、入居者の目線でどう見えるかです。立地の利便性や街の雰囲気、それから間取り。間取りは、売れ行きにも入居者の決まりやすさにも影響するので、必ず最初に確認します。
空室や滞納、修繕が必要な状態、残置物は、価格にどう反映しますか。
これまでの経験から、空室や滞納、修繕に必要なコストを見積もって、買取価格を計算します。状態が悪いから買わない、ではなく、何にいくらかかるかを見積もったうえで、お出しできる価格を考えます。残置物は片付けていただく必要はありません。そのままの状態で買い取ります。
他社では値段がつきにくい物件でも、価格を出せるのはなぜですか。
理由は二つあります。一つは、買い取った物件を自社で保有するという選択肢があることです。物件ごとに、リフォームして貸す、保有する、売却するといった複数の活用方法を検討できるので、価格を伸ばしやすくなります。もう一つは、グループ会社で賃貸管理を行っていて、リフォーム工事も原価を抑えながら進められることです。
買わないと判断するのは、どんなときですか。
基本は収支の採算で判断します。ただ、数字が合っても、そこに住む方にとって良い物件になるイメージが持てないものは買いません。あくまで入居者の視点が基本です。
価格を伝えるときに、心がけていることはありますか。
根拠を示してお伝えするのはもちろんですが、売主様にとってより良い取引条件になるように考えています。今回限りではなく、また取引したいと思っていただけるような関係でいたいと思っています。
仲介会社の皆様へ
ご紹介いただいた物件は、すべて私が査定します。社内の稟議がないので、判断までお待たせしません。仲介手数料は満額お支払いしますし、ご要望があれば再販時の売り返しもご相談ください。売主様の事情に寄り添いながら、ご面倒をおかけしない対応を心がけています。
これから目指すこと
いまの社名には、「Empowering communities through Meaningful Engagement with real Estate」——不動産に真摯に向き合い、地域と関わる人たちの力になる、という意味を込めています。
北摂・阪神間で、収益物件のことで困ったら、まずEMEに相談しようと思っていただける会社になりたいと考えています。また、私と同じように大家の立場から宅建業に取り組む人を、勉強会「大家業と宅建業で規模拡大する会(OTK)」などを通じて支えていきたいと思っています。一社だけでは市場に与える影響は小さくても、中小企業同士のつながりで、その輪を大きくしていきたいです。
代表プロフィール
- 氏名
- 的塲 栄太(まとば えいた)
- 出身
- 兵庫県伊丹市
- 資格
- 宅地建物取引士
- 2005年
- 関西大学 社会学部 卒業
- 2007年
- デジタルハリウッド大学大学院 修了
- 2007年
- 株式会社リクルート入社(不動産ポータル・分譲マンションの広告営業、マネージャー)
- 2012年
- 区分マンションを取得し、兼業で不動産賃貸業を開始
- 2016年
- 株式会社EME 創業
- 2021年
- リクルートを退職。不動産買取再販業を開始
- 2022年
- 勉強会「大家業と宅建業で規模拡大する会(OTK)」の毎月開催を開始
- 2024年
- エーピーパートナーズ株式会社 創業(2025年から賃貸管理業)