いきなり夢のない話になり申し訳ないですが、
私の経験上、希望するエリアに、希望する条件で、100点満点の物件が見つかる方は、極めて少ないです。
なので、
・どんな生活をしたいのか決めること
・60点70点と思える物件でも内見すること
が大事になります。
これができないと、住宅購入はなかなか前に進みません。
なかなか欲しい物件に出会えていないとき、どのような点に気を付けるべきか、元不動産ポータルサイト営業マンの視点でお伝えしていきます。
どんな生活をしたいのか、叶えたい暮らしをイメージしましょう
新生活でどのような生活をしたいですか。
叶えたい暮らしや、改善したい部分があるからこそ、転居や住宅購入をお考えに至ったはずです。
ここは絶対ブレないようにしましょう。
住宅内見に行くと、その物件に合わせた営業トークを聞き、ご自身の叶えたかった暮らしにブレが生じてしまうことがあります。自分はどんな生活をしたかったのか、今の生活の何を改善したいのか、事前に明確にしておきましょう。
毎日通勤ストレスない生活にしたいのか、子供に緑豊かな環境でのびのび遊ばせてあげたいのか、共働きしやすい環境を整えたいなど、様々だと思います。
エリア、広さ、築年数、予算、その他条件における、優先順位を決める
上記でイメージした暮らしに対して、エリア・広さ・築年数・予算・その他条件について、どのような優先順位にしたいのかを決めておきます。
ここで大事なのは条件にこだわり過ぎないことです。
ご希望されている暮らしが実現されるのであれば、希望条件は変わる可能性もあります。そのため、ここの優先順位は適宜見直しながら進めるのがお勧めです。
エリアを広げる(沿線奥、沿線変更、同心円移動を検討する)
当初の検討エリアに希望している物件がない場合、エリアを広げることを検討してみましょう。
叶えたい暮らしを実現できそうなエリアは他にありませんか。沿線奥へ広げたり、沿線を変えたり、同心円で別方向であったり、広げて検討してみてください。
思ってもみかったエリアで、条件に合う物件が見つかるかもしれません。
必要な広さを見直す
居住スタイルを工夫して、広さを狭くするという方法もあります。改めて必要な広さを検討してみましょう。
例えば、荷物の多い方は、転居をきっかけに断捨離したり、場合によってはトランクルームを利用するという方法もあります。
また、一般的にはファミリー=3LDK、新婚さん=念のため3LDKという前提で探しているケースでも、アクセスやその他条件を優先して、2LDKの方が良いケースもあり得ます。
築年数の条件を広げてみる
一般的に、築年数の浅い物件であればあるほど、価格は高くなります。
築年数の古い物件であっても、室内はリフォームにより、新築に近いものに仕上げることも可能です。
リフォームは費用が掛かりますが、築年数を広げたときに検討できる物件がないのか、検討してみましょう。
状況にもよりますが、水回りやフローリング・クロス等も含めたフルリノベーションをした場合で、㎡あたり10-15万円程度が一般的なリフォーム単価となるため、70㎡の住戸で700万円~1050万円程度となります。
予算を上げる、希望物件に指値(値引き交渉)してみる
多くの方は、自分がいくらローンが組めるのか、ライフプランとしていくらが適正上限なのか把握されていません。
ローンを組める額を把握されていない方は、一度ローン審査されることをお勧めします。
思った以上にローンが組める場合、かつ家計状況も踏まえて問題ないようであれば、予算額を上げることも検討できるでしょう。
また、予算に合わないと思った物件でも、価格は相談できることもあります。大幅な値段交渉はできなくとも、予算に近しいのであれば、仲介業者に価格相談してみましょう。