売却活動をスタートしたが、物件が売れないケースもあるかと思います。 ただ、何かしら理由がありますので、今回はその理由についてお伝えします。 売却される予定のある方は、事前にご確認頂き、売却活動の一助として頂ければと思います。
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物件になんらかのネックがある
物件になにかしらのネックがある場合、検討される方のマインドが上がりきらないケースがあります。 例えば、以下のような部分です。(あくまで一例です) ・室内 居住中物件の場合、室内状況が綺麗に保たれていないとマイナスイメージになります。 クリーニング会社やリフォーム会社を入れれば綺麗になると分かっていても、内見時にイメージが十分に湧かないケースもあるでしょう。 必要に応じて、クリーニング会社を入れたり、退去後に売却活動を行う等、工夫することをお勧めします。 ・エリア(近隣、学校区、評判) 周辺相場に近い値付けをしても、学校区などの人気によって、価格が変わることはよくあります。 その点を理解していない業者の場合、それを加味した価格設定になっていないケースがあるので、注意が必要です。
仲介会社に囲い込みされている
実は販売がうまくいっていないケースでよくある理由がこちらです。この点は、とても重要なので必ず確認ください。
囲い込みとは、端的に言うと、売却依頼を受けている仲介会社が、他社に物件情報を渡さない、もしくは他社案内を極力避ける対応を行うことです。
会社規模問わず可能性はありますが、特に大手仲介会社で行われている事も少なくありません。
なぜこのような事が起こるのかと言うと、
不動産業界のビジネスモデル・業者スタンスに起因します。不動産仲介は手数料ビジネスで、一回あたりの取引額が大きいです。
そのため、多くの仲介会社は、両手仲介(買主・売主、双方の仲介を行うこと)をしようとします。
囲い込みをされると、他業者が広告できなかったり、他業者がそもそも内見予約できなかったり、売主にとっては不利益な事象が発生します。
レインズ(不動産業者専用webサイト)や、他社仲介会社の広告許諾可否など、事前に確認するようにしましょう。
タイミング
不動産は、販売されるタイミングによって、売れ行きは異なります。 主に、以下の3点のタイミングが影響します。 ①競合環境 相場通りの価格設定でも、同マンションで格安で売り出しているマンションが出てきた場合、検討者に価格が高いと感じられてしまいます。 また、価格が同程度の競合住戸であっても、その数が多い場合、売れ行きは鈍化します。 状況に応じて、室内や見せ方での差別化戦略を検討する必要があるでしょう。 ②現在の販売状況 同エリアで中古マンション流通が多いと、相場の価格で売却してもなかなか売れないというケースがあります。 流通の多いエリアで、検討者も多いケースであれば特に問題ありませんが、検討者の少ないエリアである場合は注意が必要です。 高値販売をしたとしても、欲しい人が一人でも現れれば、即完するケースもあります。 タイミングもあるということは、念頭に置いておきましょう。
価格設定が相場と異なっている(価格が高い)
相場から外れた金額で販売しているケースです。
相場よりも高い値付けをしている場合、当たり前ながらなかなか売れません。相場から外れている場合は価格調整を検討しましょう。
どのような不動産でも、必ず売れる金額があります。
大事な事は、前述の1)2)3)の要素を十分検討し、値付けを検討することです。
売れない場合は、最終的には価格調整せざるを得ませんが、課題特定しまいままに、安易な価格調整はすべきではありません。