世間一般では、不動産を取得して家賃収入を得る(=大家となる)ことを、「不動産投資」と呼ばれています。 しかしながら、不動産投資は実は投資ではありません。その理由をお伝えします。
目次
不動産投資ではなく、不動産賃貸業です。
一般的に不動産投資と呼ばれているものは、正確には、「不動産賃貸業」という事業です。 株式や仮想通貨などの投資と同じように、「投資」と呼ばれることがありますが、根本的に特性が異なります。 そのメリットをご紹介していきます。
事業なので、金融機関から借入できる。
投資ではなく事業であるため、金融機関から借入が可能です。 株式や仮想通貨を取得する資金を貸してくれる金融機関はありません。それらは全て投資資金であるためです。 一方、不動産投資は、資産拡大させる目的を持ちつつ、金融機関を使ってレバレッジを効かせた資産規模拡大が可能です。 ※金融機関担当者に対して、「不動産投資」という表現を使うのは控えましょう。
株式投資などと比較して、不動産価値は急落しにくい。
株式投資などは相場が急落するリスクが常にあります。 リーマンショックやバブル崩壊など、大きく相場が変わったタイミングでは、資産規模が大きく下がります。 一方で不動産は、過疎地域や、購入時に割高な価格で購入していない限り、いきなり価値が下がるような事はありません。 (新築ワンルーム区分など、業者利益がかなり載っている物件は、買った瞬間に値段が下がります。注意してください。)
事業なので、リスクや問題に自ら対策が打てる。
他の投資商品は、基本的に買うか・保有し続けるか・売るかの3択です。 不動産投資もその選択を取れますが、家賃を上げるためのバリューアップや、コスト削減の工夫、金融機関の借入条件交渉など、 当事者としてやれる事が多くあります。 つまり、保有者の意思や行動によって収支改善が見込め、事業者の経験や知識で、結果が変わります。